賃金センサス

賃金センサスとは、わが国における労働者の賃金水準を表した最も規模の大きい統計資料である。賃金構造基本統計調査と言われている。

主要な産業に雇用される常用労働者について、労働者の種類、職種、性別、年齢、学歴、勤続年数、経験年数などの実態を明らかにし、日本の賃金構造を詳細に把握するために昭和23年から毎年実施されている調査である。

交通事故の場合、被害者の逸失利益を計算する際にこの賃金センサスのデータを参考にすることがある。

被害者が給与所得者で現実の収入が賃金センサスの平均額以下の場合、平均賃金が得られる蓋然性が高い場合は、賃金センサスによる計算が認められる。

また、事故当時、被害者が概ね30歳未満の若年労働者の場合は、全年齢平均の賃金センサスを用いることを原則とする。

またさらに、交通事故の被害者が専業主婦での場合、損害を算定する際は主婦は女性労働者の賃金センサスの平均額の収入があるという前提で計算をする。家事労働は家族という特別な関係にあるからこそお金のやりとりがないが、外部の業者などに同じ内容の仕事を依頼すれば料金を支払わなければならないため、専業主婦が家事に従事することにより家計の流出を抑えているという考えが前提にあるためである。